No.41
11月30日(水)晴れ朝方小雨
 戦後の第25回芥川賞を受賞された石川利光さんって、ご存知ですか?安部
公房と同時受賞で、なおかつ評価は石川氏のほうが高かったらしいのです。
その、石川利光氏は元々中津市のご出身だったのですが、お父さんの代(弁
護士)に日田市に居を構えられて幼少期を過ごされた。日田に居られた時は、
当寺の檀家さんだった・・・今回、日田市に記念碑が建てられるので、お嬢さん
がルーツを捜しに市役所から当寺へと、訪ね歩いておられるようです。
 http://iris.hita.net/~city/sihook/h14/h140101/h1.htm
 

 お父さんともう一方は当寺の過去帳にも記載されていますが、それより前の
事は残念ながらわかりませんので、中津の大法寺様にお尋ねして直接連絡し
てもらうことにしました。

 一番驚いたのは、母校日田高校の校歌の作者であった事。灯台下暗しとい
うのか、若い頃ってそんなことちっとも考えやしませんね。三男が在籍している
ので、かくかくしかじかと言っても「ふ〜ん」って言うだけでした。そんな有名な
方でも伝えていくことは難しい。評価も然り・・・


11月29日(火)晴れ 木枯らし
 「きょうも大分へはバイクで行くの?」「いいや、荷物があるから今日は車で
行くしかないけど・・・」「この間、大野町で誰かに荷物だけ預けて、大分に持
ってきてもらえばよかったね!」 妻曰く「私は遊ぶことに掛けてはアイデアが
出るとバイ!」 確かに、入寺式ときょうの先師講は同じ衣を身に着けるわけ
だからそんな手もあったか!と、その案に妙に感心してしまった。


 そういうわけで、今日は県内先師(住職や僧侶)と寺庭婦人(奥様)の御回向
を務める大事な日です。会場の常妙寺様に伺い、庫裏から回廊を回って本堂
へ向かうとその前にはなぜか四つ切りにした白菜が。デ〜ンと構えた本堂の脇
に、漬物にするために干してある白い白菜。広い境内の中で、なぜこの場所を
選んだのか?日当たり・風当たりが良いからか???木枯らしもどきが吹く初
冬の本堂の前でしばし考えたが、でも気取らない生活のにおいがしてイイなぁ
というところに落ち着く。その光景を想像するとほのぼのしてくるでしょう?
 お題目を唱える場所には人の息使いやぬくもりが感じられる風景が似合う。
正法を活かすも殺すも人次第、ならばこのお寺にはそれを活かす人たちがい
る、と密かに主張しているような今日の景色でした。


11月28日(月)晴れ夜半より雨
 低空を飛ぶ自衛隊のヘリの爆音で、ガラス窓はいうに及ばず座敷のフスマ
までブルブルと共振している。こんな事は今まで無かった・・・記憶に無い。沖
縄ではこんな事は日常茶飯事なのだろう、と思った。

 福井県では、原発テロを想定した国民保護法による避難訓練が昨日実施さ
れたようだ。参加者からは、「訓練よりも、外交努力でテロがないようにして欲
しい。」という意見もあったという。

 イランでは、「自爆志願者の会」があると報道されている。

 痛みを知るっていうことは、口で言うのは簡単だけれど、普通はわが身に降
りかかってこないと分からない。痛みは共有できるのか?


11月27日(日)雷雨のち晴れ
 きょうは用事があって小国町から瀬の本を通り、竹田市の先まで行って来ま
した。入寺式=住職交代の式典にフリー?参加です。
 朝方の雷雨がウソのように、豊後大野市に着く頃にはお天気も良くなって絶
好の行事日和。先代のご住職は、大学卒業以来の59年を一筋に務めあげら
れる間に、大分刑務所の宗教教戒師・町の教育委員長・宗会議員・専任布教
師といろいろと勤め上げられ今回息子さんに譲られた。
 「お檀家さんに支えられての、あっという間の59年でした。」と言うご挨拶に、
実感がこもる。59年は私の人生よりも長い。「おしょうにん!ごくろうさまでござ
いました。」という思いからだろうが、男性の出席者が多い。参列者を見ると、お
寺のカラーが見える、と私は思う。信者さんは、教えにつくというよりも、どちら
かというと住職の生き方に惹きつけられる。第8世を継承されたZさんも、これ
から彼のカラーを着々と作っていかれることだろう。


 で、行く途中トイレ休憩に瀬の本の三愛レストハウスに寄ったのですが・・・
ホテルのトイレのようにきれいで、ウォシュレット付きにはびっくりしました。掃
除も行き届いていて、こんなきれいな所なら何回来てもいいよね、と思えます。
15年くらい前、青年会で宿泊するたび「ウォシュレットがあるから、大分市な
ら○○ホテルが良い!」と言ってましたが、ついにドライブインにまで設備され
る時代になったんですねぇ。しかも、うちのより立派です。

  

 トイレ設備に感心し、住職のお話に我が人生を重ねてみて、改めて「共感する
人生」の大切さというものを考えさせられた日でした。


 ついでに、一つ気になるのが、若手僧侶の衣です。自坊での法務ならいざしら
ず、行事や研修会の時には墨染めの衣を着てもらいたいです。なぜか?汚れて
も気にならない色が黒だからです。近頃のはやりなのか、ブルーとかネズミとか
を着ている方を見ると、「私は汚れるような仕事はしません。って言うか、できま
せん!」と主張しているように見えてしまう。やっぱ、お坊さんの仕事着は黒で
しょ?作務衣なら何色でも結構です。

11月26日(土)晴れ
 前津江町にて総供養の日。毎年話題になるのが、イノシシ。今日は、差し
入れで出ました。知人が罠で獲ったものをいただいたということでした。肉をと
った残りの骨の部分を水炊きして、塩コショウをふって食すという、曰く「狩人の
みに許された贅沢料理」
  

 自分が鉄砲を撃っても、当たり所が悪くて致命傷じゃなかった時には、つい
つい飼ってしまう事がよくある、と言います。餌をやりつけると、尻尾を振って
なつくので殺せないとも。だったら最初から撃たねば良いのに、と思うのです
が狩猟本能がうずいて季節になると野山を渉猟する。人間って勝手なもので
すね。


11月25日(金)晴れ
 (一昨年のこの欄にも書いたのだが)東京池袋の法明寺さんから、今年も
点字のカレンダーをいただきました。「他にご希望の方がいらっしゃれば送り
ます」という、法明寺さんのご好意に応えるべく、お申し出があれば私がお送
りいたしますので、メールをいただければ幸いです。また、直接お電話されて
も良いと思います。
 連絡先 〒171−0022 豊島区南池袋3−18−18 法明寺様 
                  рO3−3971−4383

 今日は別に、千葉県銚子市の妙福寺に随身している旧友の佐々木淑文
さんからも、「私の一念三千」と題した小文をいただきました。妙福寺の聞法
の夕べに講義したものを冊子にまとめられたそうです。

第1日目の講義には
「私どもはお釈迦様の事を一番大事と思い、自分のことをとるに足らないも
のと思いますが、それがすでに間違っている。自分を大切にするところから
全てが始まるこれが題目のこころなのです。(中略)法華経を受持している
ものを仏を供養するようにせよと。私も貴方も、そして題目を唱えるあらゆる
人を礼拝し、仏に接するように過ごすことが大切なのです。自分をもっと大切
にしなければいけません・・・」

 彼の文章は、仏教に興味が無くても、かなり面白いと思います。こちらも、
ご希望の方があれば、可能な限りお取次ぎします。

11月24日(木)晴れ
 遺影は飾ってあるけれど、家族はなかなか思い出してくれない・・・そんな
ことは無いよ!と思うかもしれませんが、亡くなって30年も経つと記憶も薄
れがちになります。もしかしたら、13年や17年でもそうかもしれません。私
は、ご法事の時にイワユル遺影だけでなく、思い出のアルバムを見られる
ことも良いことだと考えます。親子・兄弟・叔父・伯母と私たちとのそれぞれの
思い出。挨拶でよく言われる、「故人を思い出しながら」という言葉を、実際
に写真を縁として語り合う。機会のある方はやってみてください。盛り上がり
ますよ。

 残せるものは思い出だけ、ですよ。


11月23日(水)晴れ
 勤労感謝の日・・ということは、仕事がバッチリ入っている、っていうこと?
朝一で前津江町の地蔵堂大祭経(片道25`くらい)、11時に博多近郊の
那珂川町(片道65キロくらい)へ高速で移動、帰って2時に初七日忌のお
経。なのですが、高速移動が効いて時間が余ったので、近くの大宰府の
施設に入所しているSさんを急遽訪問することにした。

 「来てくれたね?何とか無事にしとるバイ!これもお蔭やろうもん!(なん
のお蔭?・・・)年末年始はいつも通り病院に行くばってんね。来年は90才
バイ!」 父と同い年だが、頭はしゃんしゃんしているので、私よりも記憶力
ははるかに良い。
 亡くなったご主人はお医者さんだったが、子がないので不肖私とさんが
使い走りを務めている。特にさんは、しょっちゅう呼び出しを受けているら
しい。Sさんの口癖は、「ありがとうありがとう」だが、結構まめに使ってくれ
る。時には、うちの嫁さんも「いつものが届いてるから取りにおいで!」と言
われる。「時々呼び出して憂さ晴らしさせてくれようとしてるのよネ。」 行け
ば、たまったお話を聞くのに1時間はかかるらしいので、嫁さんが呼ばれた
時には心して行かねばならないが、ありがたいことだ。私の場合は、なぜか
15分もいると、「忙しいっちゃろ?」と言って、彼女からお土産のジュースを
買いに席を立つ・・・気を使ってくれているのでしょう。ありがとうありがとうの
サンクスギビングデイ!


11月22日(火)晴れ

 と   き    11月25日(金)午後7時から
 ば し ょ    大分県立芸術会館で
 りょうきん   大人 2,000円 学生 1,000円

 「きたがわてつ コンサート」あります。
 お近くの方、是非いらっしゃってください。

       
   
憲法はラブソング


11月21日(月)晴れ
 「先月来られた時に、『身延山の五重塔の寄付を来月お渡しします』と言っ
てましたが、仕事が順調でなくて用意できませんでした。ごめんなさい!」「も
ちろん強制じゃないから、気にしなくて良いですよ。」と言ったものの、申し訳
ない気持ちでいたたまれない。「総本山のことだから協力は当然したい」だ
けど、できない人も多い現実。精一杯協力して下さっている方々に、精神的
な負担を重ねてお願いはできない。今までに檀家さんから頂戴した分は、今
日県の宗務所へ振り込んだが、本山の方々には地方の檀家さんの事情を勘
案して、本当に大事に使ってほしい。


11月20日(日)晴れ
 今日はお客さんの日だった。なかでも、甥っ子とその婚約者が来訪してくれ
たのは特にうれしい。今度他県のお寺に住職として入ることになったので、暇
を貰って挨拶がてらの訪問。縁あって全く見ず知らずの土地に行く甥たちの門
出を祝おう!と、たまたま仕事で来ていたその甥の親友も交えて、「壮行会し
よう!」ということになった。
 檀家さんはもとより寺院関係との交流、本人たちの結婚から入寺式・・クリア
しなければならないことは山ほどあるが、「与える者は与えられるし、奪う者は
奪われる。みんなに可愛がられるように頑張るしかないね!」と、励ましにも
ならない言葉をかける。未知の困難でも、若さと意欲で乗り切るしかない。


11月19日(土)晴れ
 妻の親友が、「ねぇ聞いて聞いて!」と、先日の義父の葬儀の件で愚痴を
言いに来たらしい。特に葬儀社の対応に不満があるという。建物は出来た
ばかりで立派だったが、不手際が多かった。刷り増しした会葬お礼の自宅
住所が違っていた。斎場のお花を自宅に持ってこないので電話したら、取り
残したモノを持ってきた等々。オープンしたての斎場だったので、最初から
不安があったとは言ってたが、お互いに不慣れなゆえのことのようだ。参会
者には見えなかった部分が当事者だとよくわかる事例で、何事も確認が大
事だということを教えてくれる、私たちも心せねば。

 参列していて気になったのは、お坊さんの声が小さい割りに、鉦の音が異
様に大きかったこと。前の席のおじいちゃんはその鉦の音が耳に響くらしく、
指で耳をぐりぐりしていた。「何事も、程ほどっていうものがあるよね。カンカン
鳴らしゃイイってもんじゃないだろう!」と、帰る道すがら妻と話したことでした。
 

11月18日(金)晴れ
 A4コピーを450枚×2頼んだら、「500枚のほうが安いので500枚しましょ
う。」と、お店の方に言われました。大台になったら、単価が変わって結果とし
て安くなるのでしょうが、紙代は・使わない紙はどうなる?私の場合は余った
らメモ用紙になりますが、インクとかトータルに考えると環境負荷はやっぱり高
くなるんでしょうね。でも、その時は「おっ、お願いします!」の一言でおわり。
「安い!」には、ホント弱いんです。身に染み付いた性と言いましょうか・・・そう
簡単には人のものの考え方って変化しませんよね、よほどのショックじゃないと。
残り少ない生への愛着、死の恐怖。それらが、生き方や考え方に対して一番
ショックを与え得るものでしょうが、なかなか・・・

 今日の大分合同新聞を見ると、あのシンガーソングライターの小椋佳さんは
「日本人がしっかりした言語を取り戻し、宗教に依存せずに、生きることわりを
構築すること」を夢とする、とでています。この方も大病を患って、種々さまざま
に求めた結果の言葉なのでしょう。本来の仏教の目的は、自己の確立、です
ね。


11月17日(木)曇り夕方時雨
  これが、話題の根きり虫  さっそく、さんから根
きり虫退治法のメールいただいた。『夜行性だから、夜懐中電灯で見回って地
道に取る。ご馳走という言葉と同じように、食材である野菜を育てる時にも走り
回らねば。2・3回やれば大丈夫」 さすが、ちょっと前までレストランを経営して
いただけのことはある、という内容でした。ありがとうございました。この方から
は、以前も除草剤の害とかアラスカでの巨大野菜栽培の話とかいろいろとご教
示をいただいています。年は私よりもちょっと若いのに、はるかに博学です。
 何でもできる人っているんですね〜あやかりたいですね。まぁ、私は地道に
わが道を行き、我が穴を掘っていくことしかできませんが、助言をいただける
ことは幸せなことです。


11月16日(水)晴れのち曇り
 おととい植えたレタスの苗が、ばっさり切られている。根きり虫の仕業のよう
だ。ぱらぱらと蒔けばいい、専用の駆除剤というのが売られているらしい。今
まで、せっかく無農薬できただけに、どうしたものかと思案している。昼間は土
の中にいる虫だから、青虫のように目で見て手で取る、というわけにはいかな
い。ほっとけば・・・レタスは全滅だろう。誰か駆除剤以外の良い方法を知って
いる方はいないだろうか。
 これさえやっとけば万事OK!という魔法のようなものはあるのか・・やっぱ
少欲知足を弁えるに限る?!


11月15日(火)晴れ
  こんな派手な水引 初めて!これを貰って歓ぶ人の顔が
見たい。や・り・す・ぎ!


 会葬お礼の挨拶で 「父は誠実な人柄で、私たち兄弟は子どもの頃から『地
域のためになるように生きなさい』と教えられた。」という言葉を聞く。「誠実」っ
て、なんて良い響きだろうと思う。1回2回やっただけじゃ達成できない、息の
長いまじめな暮らしぶりが目に見えるようだ。


11月14日(月)晴れ
 「輪廻転生を信じますか?仏教ではなんと言われていますか?実は、今3歳
になる孫娘がまだ言葉もちゃんと話せない2歳の頃にこんなことを言ってたん
ですよ。『パパ!これパイオリン』『飛行機に乗ってた』『男だった』 見たことも
ない楽器や飛行機のこと、男女の区別をカタコトで言うとか、変だなぁって思い
ませんか?それでね、私はおもちゃのバイオリンを買ってきて孫に見せたんで
すよ。そしたら、やっぱり『パイオリン』って言うんです。Paって言うのは、
北欧の国で言うらしいんですね。もちろん、私もこんなことを誰にでも言ったら
ちょっとおかしい人って思われることは分かっているので、うかつには言いませ
ん。でも、不思議ですよね。輪廻転生する魂って信じますか?」

 「仏教は『六道を輪廻しない』願いを持っています。仏界に生まれることを最
上の願いとするっていう意味で。そうして、死後の事をあれこれ詮索するより
も、今この時を大事に生きていきなさい、とお釈迦さまは言われています。
 私は霊感も無いし、そういう体験も全くありません。でも、幼い子が前世のこ
とを語るっていうのは、以前『生きがいの創造』(飯田史彦 福島大学教授  
HPあり)で読んだことがあります。全く同じ現象を身近に見聞きすると感激し
ますね。不思議な感動というか、私たちも同じように輪廻転生しつつこの娑婆
世界に修行のために生まれてきたんだろうけど、前世の記憶って全く無いで
すもん。そんなことを聞くと、人生って面白いって今さらながら思いますね。」

11月13日(日)晴れのち曇り
 第724遠忌御会式法要を執り行いました。お経が終わり焼香というときに、
妻が何か紙を持って内陣の横に来ているのが目にはいりました。見ると、「T
さんが自宅で10時からの年忌ということで待っています。25分後に行くと約
束しました。」と書いてある。内心、「げげっ!いくらなんでもそりゃないだろう?
お会式の法要が10時からで、同じ日の同時刻に法事の約束するか?」

 先月、月参りに行った時に申し込みがあったので、その場でお寺に電話し
て卓上カレンダーに記帳してもらいました。来週が予定の日になっているの
は知っていましたが、まさか彼女が勘違いして親族に知らせていたとは・・・
急遽、法要の途中に息子を法事のお経に向かわせて事なきを得ましたが、近
くでよかったです。 電話口では、「来てもらえないんですか?」と言われたそ
うですが、私はその後の法話も予定してましたし、この場合はたとえ総代さん
宅の法事でも抜けられません。で、お話の最初は「ご確認を!お願いします!」
お年寄りが増えて、お寺のほうから電話確認せねばならないのでしょうか?

 
 夜になって、妻が「お膳の時間配分もあったし、あなたがあのまま法事に行
ってたら、私が責任とらなくちゃいけなかったかも。急に言われてもお話なん
かできん!」と、ブツブツ言っています。ガス釜の具合が悪くて芯の残ったご
飯になりそうになったり、Tさんの電話事件があったりして、きょうは特に妻も
バタバタと走り回った日でしたので、写真の記録もとれませんでした。<(_ _)>

 年間当番でお手伝いいただいた町内の方々にはありがとうございました。こ
としの行事も無事終了いたしました。この場を借りてお礼申し上げます。


11月12日(土)快晴
  藤棚の下に、石のテーブルとイスが
置かれました。大阪に越されたHさんから頂いたテーブルは、大理石の立派な
ものです。イスは日田石を磨いて置きました。まだ今頃なら、ここで弁当開きが
できる・・・外で食べるおにぎりとか弁当とか格別な味がしますよね。


11月11日(金)雨
 きょうのAさんへの弔辞は、私が聞いた中でも3本の指に入るくらい素晴らし
いものだった。同じ職場で、同じ空気を吸い、同じ思いを共有した者でないと紡
げない言葉。怒られたことも、励まされたことも良い思い出となって、最後は「あ
なたの前掛けは前と同じところに掛けています。あなたが職場に復帰すること
を心待ちにしておりました!あなたは杖を突いてでも会社に出てくると言ってた
じゃありませんか。長い間、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。」と
言う言葉で結ばれていた。76年の人生に花を添える弔辞、拍手したくなるよう
な弔辞って言ったらおかしいけれど、きょうは心からそう思いました。


11月10日(木)晴れ
 「母がさっき亡くなった・・」「えっ〜!秋のお彼岸の法要にお参りに来てたの
に。」「そんなことは無いよ。半年も入院してたんだから。・・・あっ、でももしかし
たらお寺に行ってたかもしれないね!」
 入退院の繰り返しをされていることは聞いていたが、てっきり最近は体調が
よくなって帰って来ていると思っていたAさん。お彼岸のとき、私は妻に「きょう
は、Aさんが参ってきていた、良くなったんだね。」と言った覚えがある。なのに、
幻覚というか魂だったとは。
 Aさんとは、病院の同行?で4年くらいは一緒に別府へ通った仲。行き帰りの
車中でいろんな話をしたし、教えてもらったことはたくさんある。それを思い出し
たら、お通夜のお話中に涙が出そうになった。お孫さんをとても可愛がってお
られたから、その子と共にこれからはあるのだと思う。いつかみんな、今生の
別れがあることを教えて。


11月9日(水)曇り
 髪切りに行って、小松菜とほうれん草の種をいただいた。奥様が昨日の婦人
会に参って来られて、「これだけ土が良かったら立派なもの!」と、うちの畑の
土を見て褒めてくださり、ついでに「おしょにん!葉の裏まで見らんと、ホラッこ
んなに虫が!」と言いながら、青虫と芯きり虫までしっかり取ってくださったTさ
んたち・・・仲良し3人組の一人である。彼女らは、町内の8坪菜園でしっかり野
菜つくりをしている。何でも、昨日お寺掃除で集めた枯葉を畑に持っていって鋤
き込んだというから、たいしたものだ。彼女たちの畑にも愛情たっぷりの野菜が
できていることだろう。
 その昔、父が檀家さんから白い彼岸花やらテッセンやら、いろんな物をいただ
いて中庭に植えていたが、いま自分が同じようなことをしている。檀家さんと共
通の話題ができるし、何より可愛がることの面白みが分かるというのは素晴ら
しいことだと思う。ただ、父と違って自分の食べる野菜ばかりであるというのが、
なんとも私らしい。


11月8日(火)晴れ
 三男が17歳になって・・・我が年を省みればちょうど3倍になる。「今年から4
回目のセブンティーンだね!」と自分に言い聞かせる。17歳の時もあったんだ、
と思いつつ気持ちはさらに前向きに。

 いわゆる靖国問題で、東南アジアからの批判をかわすために、《諸外国の例
に倣って無宗教の追悼施設建設を前向きに検討する動きがある》という。それ
なら良い!靖国神社でないと駄目!意見はいろいろあるだろうが、国のため
に犠牲となった方々を追悼する=戦死者を追悼するだけの施設であるなら、
そんなものはいらないと私は思う。
 犠牲者を作らない、そのことから真剣に世界中の人々が考えないといつまで
待っても平和の道は遠い。ある大学教授が、「そろそろ私たちも大人の憲法を
持たねば」と新聞に書いてあった。戦争ができることが大人の国の条件である
なら、人類の歴史は悲しい。
 

11月7日(月)晴れ
 今年も残り少なくなってまいりました。来年のご法事の予約とか、個人的な
約束とかもちらほら。毎年卓上カレンダーを買い換えてから予約は受け付け
ます、と言いたいところですが、最後のほうに書き付けておいて仮受付。なん
せすぐ忘れてしまうもので、口約束なんかとんでもない!忘れることと、思い違
いも増えております。

 今朝一番のお客様は、石材屋さんでした。彼が恐縮しながら言うには、「こ
の間は何の思い違いをしたのか、工事の代金を間違えて言っていました。だ
から、(それを考えると)なかなかお寺に来にくくて・・」 その時の金額は私も
確かに覚えているが、え〜そんな値段でできるの?という金額だった。石1本
の値段かな?くらいにしか思っていなかったし、確かめなかった私も悪い。彼
は、見積書を見せつつ「この間は、私の思い違いでしたので、材料費だけで
結構でございます。それでよろしいでしょうか?」と低姿勢である。まじめな人
柄を信頼しているし、檀家さんだし、「見積もりの通りにお払いします!」で、お
願いすることに。お互い気まずくなるような損はさせられないですよね。


11月6日(日)雨のち曇り時々晴れ
 大阪から帰省されてご法事のさんは、60歳を目前にして写真の趣味を見つ
けたという。自宅から30分ほど歩いたところにある大きな公園で、探鳥と撮影。
歩くことと撮影と友だちつくりの一挙三得とは、欲張り!おまけに奥様も同じ趣
味で楽しんでいるというから、家庭円満も手に入れられる・・・今回も車で移動
し、法事後は広島とどことかに寄ってヤマセミなどを撮影して帰るつもりだと言
います。一瞬を狙う写真は根気とやる気?ニコンのオンラインアルバムに公開
中です。
 で、(本題の)13回忌を迎えたおばあちゃんは、よく昆布やワカメを奉納され
てくれていました。いつも添えて言われていたのが「お寺の行事で使ってくださ
い。」と言う言葉。何かその方の思い出が残るしぐさや言葉があると、故人はい
つまでも残った人の中で生きているって感じがしますね。
 昨日50年忌を務めたSさんも同じようなことを言っていました。「お袋は私が
2歳になる前に亡くなったから記憶も何もないけど、小さい時に叔父さんとかか
ら怒られて今の自分があると思うと、お袋も親父も俺の中でしっかり生きてる
なって最近思う。」振り返って思い出し、それを糧として生き抜いていこうとす
ることが、先祖の一番喜ぶこと。同時に、自分を生かすことでもあると思う。


11月5日(土)晴れ
 奥様がうちの檀家さんから嫁がれたというご縁なのですが、静岡県沼津市本
善寺の内藤勧祐上人より著書をいただきました。毎月届けられる教箋のお葉書
では、法華経の教えをもとに時事問題を鋭く解き明かし、その内容に毎回感心
させられている素晴らしい方です。
 今回出版されたのは、「心に響く『法華経』一句・一偈の辻説法」(佼成出版
社刊 定価1100円)と言います。法華経中より50の章句を選んで、「お釈迦さま
の心を分かりやすく伝えたい」を心がけつつ、古今東西の逸話をちりばめて、日
常生活に活かせるようにしたためられております。初版平成17年11月15日発行
ですから、まだ店頭には並んでおりません。書店で目にされたら是非一度手に
とってごらんください。まさに、あなたの心に響く辻説法となるでしょう。


11月4日(金)晴れ
 Tシャツ1枚でOK!な、あったかな初冬の一日。でも木々は赤く色づいていま
す。「ことしは、赤はいいけど、黄色がまだまだやね〜寒くないからやろうか?」と
言いながら、嫁さんとお隣山国町の道の駅まで行ってきました。
 
 舞茸の天ぷらそば650円がお目当てだったのですが、私はふらふらと目に入
った「かぶりつき定食」850円に変更。定食の内容は、鳥のもも(半羽骨付き)の
から揚げ野菜付き、蕎麦orうどん、地鶏ご飯にキクラゲと漬物。お年寄りや女性
だとかなり大目かなぁという量ですが、人気メニューです。もちろん舞茸の天ぷ
ら蕎麦もおいしいです。

 耶馬溪の紅葉見物で明日明後日は大変な混雑になるのでしょう。人ごみや並
ぶ事が苦手なので早目に済ませておきました。ほんとうは、わざわざ遠くまで見
物に行かなくても、その辺の公園も見頃を迎えつつあります。口実をつくって、お
出かけした!というところでしょうか。ディケアの方々も紅葉狩りにみえているよ
うでした。たまにはお年よりも遠出したいですよね。


11月3日(木)曇りのち晴れ
 同窓会、といっても女子高のテニス部の集まりに参加してきました。卒業後、5
年から2年の子たちと監督の先生との集いで旧交を温める・・・子連れで参加と
いう子もいました。というのも、監督のS先生のご好意で25年間(の長きに渡り)
練習に参加させてもらっていたのです。
 若い頃は、30歳になったらいくらなんでも来ないよね、と思っていたのに気が
ついたら50歳になっていた (^^)v よくまぁ行ったもんだ。でも、ぎっくり腰をした
りひざを痛めたりしてトシを感じて引退したのが、去年。その間、たくさんのエネル
ギーを貰いまた今日の集いでもうちょっと頑張らねば、とねじを巻かれました。
 世代を超えて交流できる趣味を持っていて良かったなぁと思います。女の子で
も、中には県のランキングを持つ子も出ましたし、今着々と強くなっている子もい
ます。続けていくこと、いけることに感謝しながらまだ負けられん!と思いつつ精
進精進。


11月2日(水)晴れ時々曇り
 昨日から日蓮宗荒行堂での修行が始まり、入行した甥っ子から(予め投函した)
挨拶状が届きました。昨年の兄に続いての入行ですが、本人はかなり神経質に
なっているようでした。大学時代は学寮に入っていた彼ですから、お経も達者だ
し同期も多くて傍目にはかなり気楽なものではないか?と思うのですが、「百聞
は一見に如かず」の心持ちなのでしょう。最近は途中退堂者も数人出るというく
らい、我慢できない者が増えているようです。確かに、男だけの世界でちょっと
世間とは違う経験をするわけで、集団生活の経験のない者には厳しいかもしれ
ません。
 山梨県の身延山で行われていた師父の時代は、「軍隊より厳しい!」と言われ
ていて、46歳で初行に入った父はみんなから「おじいちゃん」と呼ばれていたと
いう。行中のカルシウム不足で歯がガタガタになったほどで、年が行ってからの
行は体力的に相当辛かっただろう。 
 20年後、私は26で初行となったが、そこまではなかったような気がする。でも、
荒行後にある病気を発病して5年病院通いをした・・・

 昔は地方寺院でも信者の「お篭り」という日頃の生活から隔絶された修行があ
ったが、荒行は僧としての「現代のお篭り」 ケータイのメールや世間の動きに左
右されない日々を、しっかりと経験してきてほしい。


11月1日(火)快晴
 初入閣の、安倍晋三官房長官とは同じ年である。だから何?・・なのだが。
 昔、吉祥寺の新聞販売店で住み込みしていた頃、成蹊大学の回りも私の配達
区域だった。彼は、その成蹊大学卒業らしい。と言うことは、同じ時期にあの町で
同じ空気を吸っていたことになる。瀟洒なというか、ちょっとしゃれた雰囲気の大学
辺り。今でも思い出すのは、山小屋風のアパート?というのか、学生さんが住んで
いるちょっと変わった住まいに、あこがれた。なんせ九州の片田舎から出てきたば
かりのニイチャンには場違いな雰囲気だったけれど、この人たちも同じ学生なんだ
よなぁ・・と、集金の時に思ったことを思い出す。33年も前の話である。
 で、なんやかんやで今に至るわけだが、「人の思いや願いがその人や環境を創
る」ということからすると、まだまだまだまだ足りないなぁと思う毎日。法華経第28
番目の普賢菩薩品には「少欲知足」とある。少ない欲ながら大きな欲を持つこと
が大事なのだろう。小欲で足るを知ってしまうと、世間も狭くなってしまうようだ。

先月へ